従来の境界防御型ネットワークは、拠点数が増えるほど境界の定義自体が複雑化し、管理コストが増大する傾向があります。当社が全国12拠点体制を運用する中で直面したのも、まさにこの拠点間トラフィックの扱いをどう整理するかという課題でした。

拠点間トラフィックの信頼境界を再定義する

ゼロトラストの考え方では、拠点内・拠点間を問わずすべての通信を検証対象とします。当社では既存の拠点間専用回線を活かしつつ、通信の主体ごとに認証・認可を行う仕組みを段階的に組み込み、既存インフラへの影響を抑えながら移行を進めました。

移行にあたって最も検討を要したのは、24時間稼働を止められないNOC監視系統への適用範囲でした。監視トラフィック自体を検証対象に含めると遅延要因になり得るため、監視系は独立したセグメントとして扱い、段階的に統合する方針を採用しています。

今後は、顧客企業向けクラウド移行支援においても同様の設計思想を適用し、拠点や環境をまたぐ通信の信頼性を高める取り組みを続けてまいります。技術的な詳細に関するお問い合わせは、担当営業または当社窓口までご連絡ください。